風邪
原因
風邪は、正式には「風邪症候群」といいます。鼻やのどの気道に炎症が起きている病気をいいます。肺に出入りする空気の通り道を気道といい、鼻や口から声帯までを上気道、その奥(気管支)を下気道といいます。
風邪は上気道の炎症性の病気ですので、上気道炎ともいいますが、一般的には下気道の炎症をおこしている症状までを(気管支炎)、風邪と言われていることが多いです。風邪は子どもが一番かかりやすい病気です。呼吸をすることによって細菌やウィルスが鼻や口を通じて鼻の奥や咽喉で繁殖することで生じる炎症疾患です。
症状
風邪は上記でも説明しましたが、一般的に「風邪症候群」という大きなグループのことを指します。その中には咽喉頭炎(いんこうとうえん)や鼻炎、中耳炎や急性副鼻腔炎、気管支炎など耳鼻咽喉科領域に関わる様々な病気が存在します。具体的に風邪の症状の代表的なものとして挙げられるのは、下記の通りです。
- 発熱
- 喉の痛み
- 鼻水
- 鼻づまり
- くしゃみ
- 頭痛
- 咳
- 痰
治療法
風邪の治療法には主に2つあります。
- 対症療法・・・体力が消耗しないように症状を緩和させる
- 合併症の予防・・・炎症が起きている鼻や喉、気管などの細菌などによる二次感染で起こる合併症を防ぎます
炎症を起こしている鼻や喉へ直接お薬を当てるネブライザー治療、局所処置(例:ルゴール液の塗布)という耳鼻咽喉科ならではの治療も行えるので、より早く症状を緩和することが可能です。
患者さんごとに風邪の症状は、
- 喉の炎症が強い方
- 鼻症状のひどい方
- もともと気管支喘息をお持ちの方
というように症状も状態も異なりますので、医師の診察の結果、その患者さんに必要と思われるお薬で、適切な治療法(投薬、漢方治療、ネブライザーによるお薬の吸入など)を行います。