副鼻腔炎
副鼻腔炎とは
副鼻腔炎とは、鼻の周囲にある空洞(副鼻腔)の中で、風邪などの原因で炎症が起きることによって、膿(ウミ)が溜まったり、粘膜が腫れてしまう病気をいいます。いわゆる「蓄膿症(ちくのうしょう)」と呼ばれるものです。突然におこった副鼻腔炎を「急性副鼻腔炎」といい、両頬や目の周囲など副鼻腔のある場所に痛みを感じ、また頭痛を伴います。一般的には、ドロッとした黄色や緑の鼻汁が出たり、それが痰のようになって喉に流れてきたりします。注意すべき点としては、副鼻腔炎は熱が出る事もあるのですが、単なる風邪であると判断し、放ったままにしてしまうと、気づかない内に慢性化してしまい、「慢性型副鼻腔炎」になってしまうことが多くあります。そうなる前に、先程のような症状が出た場合はなるべく早めに当院までおこしください。
原因
副鼻腔炎は、鼻が原因となって耳や咽喉に症状が出る人が非常に多くみられます。
副鼻腔炎になる流れとして、
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風邪をひき、抵抗力が落ちてしまい副鼻腔炎になる(急性副鼻腔炎)
比較的症状の治りは良いのですが、急性副鼻腔炎の状態を放っておくと慢性化してしまう恐れがありますので注意してください。 - 元々アレルギー性鼻炎を持っている方が、鼻がじゅくじゅくした状態が続き、治りが悪く治療の時間も長くかかってしまう場合があります。
主にこの2種類があります。
(1.)は、比較的症状の治りは良いのですが、急性副鼻腔炎の状態を放っておくと慢性化してしまう恐れがありますので注意してください。
(2.)は、アレルギー性鼻炎自体を治すことができないために、治りが悪く治療の時間も長くかかってしまう場合があります。
症状
頭痛や鼻づまり、いわゆる「青っ鼻」と呼ばれる黄色や緑の鼻汁、嗅覚障害、集中力の欠如などの症状があらわれます。炎症が強い場合には、視力障害や髄膜炎(脳膜炎)を引き起こす場合もあります。子どもの副鼻腔炎は、集中力の低下を招いてしまったり、中耳炎を何度も引き起こしてしまう原因にもなりますので、症状が見られる場合は、早期に適切な治療を施すことが必要です。
治療法
副鼻腔の中にいる炎症を引き起こしている菌を退治しなければなりません。そのために、抗生剤で治療をし、慢性化しないように治療を行う必要があります。
当院の副鼻腔炎の治療では、「抗菌薬(抗生剤)」と「去痰剤」、「漢方薬」、「抗ヒスタミン剤」の内服により治療していきます。
また、治りが悪い時には通院していただき、鼻の処置とネブライザーを行うことで、お鼻の状態を常に清潔に保っていきます。
しっかりとお薬の服用をしっかりと飲んでいただくことが早期治療の近道です。
副鼻腔炎は炎症が残っていると再燃(元に戻る)しますので、治療をご自身の判断で中止しないようにしましょう。
医師の鼻内の観察が重要です。