外耳炎
外耳炎とは
外耳炎とは外耳道炎(がいじどうえん)ともいい、耳の入口から鼓膜までの、普段皆さんが耳掃除をされる「耳の穴」(外耳道)に炎症が起きている状態をいいます。プールに入った後に起こることもありますが、耳掃除のやりすぎで外耳道を傷つけたり、不衛生な手で耳を触り、発症する場合が圧倒的に多いです。耳の穴の皮膚は非常に薄く、ちょっとした刺激で傷ついたり荒れることがあります。
原因と症状
耳掃除のやりすぎで外耳道を傷つけたり、不衛生な手で耳を触りすぎることで、
- かゆみが生じる
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▼ - かゆいから掻く
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▼ - 掻くからまたかゆくなる
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▼ - そのうちに痛くなる、あるいは耳垂れが出てくる
という悪循環が原因で、症状が悪化していきます。
膿(ウミ)がでるほど悪化してからでは、治療に長時間かかることもありますので、かゆみの症状が出てきたときは、すぐに受診するようにしてください。
耳掃除はついついやりすぎてしまいがちですが、本来耳掃除は頻繁にしなくても問題はありません。しかも、時には耳垢をより奥に押しこんでしまい、それが原因で聴こえが悪くなってしまう場合もありますので、耳掃除はほどほどにしておくのが良いでしょう。
治療法
外耳炎による耳だれの治療として、下記の方法があります。
耳だれが出ている場合
- 点耳・耳浴(耳内の洗浄)
- ブロー液(酢酸アルミニウムの水溶液)による洗浄
- 抗生物質の服用による細菌をやっつける治療
日頃から耳掻きを使っている人ほど、外耳道の抵抗力が落ちているために治りが悪く、再発しやすくなります。必要に応じて掃除を行って頂くのは構いませんが、過度の掃除はお奨めできません。